交通管制センターの仕組み
最新の電子技術を用いた道路交通システムを適正に運用し、維持管理して行く要となるのが各都道府県警察に置かれている交通管制センターです。
このページでは、交通管制センターの仕組みや組織などを掲載しています。
交通管制センターの概要
交通管制センターは、感知器など電子的に集めた交通情報(交通流、交通量など)をコンピュータで分析し、自動で信号機の制御を行ったり、監視カメラなどの他、警察官等により人的に集められた交通情報に基づき手動で信号機の制御を行なったりすることにより時間とともに変化する交通を適正に制御しています。他に、交通管制センターでは、集めた情報に基づき交通情報を交通情報板、ラジオ、カーナビゲーション等を通じてドライバー等に提供しています。
交通管制センターの目的は、
交通渋滞の緩和:交通状況に応じて信号機や交通情報板を制御し、交通渋滞を緩和します。
交通事故の防止:交通の流れを円滑にし、追突やイライラ運転による事故を減少させます。
交通公害の防止:車の停止回数を少なくし、排気ガス、騒音などの交通公害を緩和します。
経済効果:車の停止回数の減少によって車の走行時間が短縮され、燃料が節約でき輸送コストを抑えます。
を図る事にあります。
交通管制センターの組織
交通管制センターは、「交通安全施設等整備事業の推進に関する法律」により各都道府県公安委員会が設置する事となっています。
警察の組織図を見ると、都道府県公安委員会の管理の元に都道府県警察があり、その中に交通部→交通規制課→交通管制センターとなる場合が多い様です。(交通規制課の中に入るかは、都道府県で微妙に違う様です。)
交通管制エリア
全ての信号機が交通管制センターで制御されていません。交通管制センターで集中制御することにより効果が認められる地域が交通管制センターで信号機等を制御する交通管制エリアとなります。
交通管制エリアに設置、整備される交通安全施設(交通管制センター、信号機等)は、国の補助金対象となり概ね半額の補助を受けています。
交通情報
<交通情報の入手>
自動で制御を行う為に、各種感知器により交通情報を入手しています。(感知器のページにご覧ください。)
手動で制御を行う為に、監視カメラなどの他、警察官等により人的に集められた交通情報を活用しています。
ここで言う監視カメラは、オービス、Nシステムのカメラとは異なり交通安全施設として、交叉点、道路の交通流、交通量を監視するものです。遠隔で制御(ズーム、回転など)が出来ます。最近は、ドーム型が増えてきている様です。
<交通情報の提供>
自動、手動で交通情報を提供する為に、VICS、交通情報板等が利用されています。(VICSのページをご覧ください。)
交通情報の提供は、前述の他、人が放送局等を介しラジオなどに提供しています。
日本道路交通情報センター
交通管制センターの役割である道路交通情報をいち早く提供する為に、交通管制センター施設内に放送ブースが設けられるとともに、日本道路交通情報センター職員が常駐しています。(ラジオなどで聞く交通情報も日本道路交通情報センターの職員の声です。)
公安委員会(警察)が提供した交通情報は、公益財団法人「日本道路交通情報センター(JARTIC)」を介し、ラジオ局、インターネット、電話等により提供されています。