交叉点形状による信号表示
車両の通行する道路の交差点は、単純に十字状に交叉している交叉点だけではありません。
交叉点の形状は、多種に渡り、交叉点の中に自動車専用道路の出入り口があったりと、通行するのに混乱を来す様な形状の交差点も存在します。
複雑な形状でも、安全に円滑に通行できるよう交叉点の形状に合わせた信号表示が設けられています。
ここでは、基本的な交叉点形状の信号表示について、掲載しています。
(この辺りが理解できると、複雑怪奇な交叉点でどの様に信号が表示されているか観察するのが面白くなります。)
三叉路交叉点
通行量の多い幹線道路側の青色点灯時間を長くし円滑化を図っています。
信号機の周期は、予め決められた時間で動作するものと、従道路側に車両感知器を設置し、主道路に進入する車両の有無により動作するものがあります。さらに、交通管制センターからの集中管理制御により動作するものもあります。
三叉路には、T字型、Y字型、ト字型などの形状があり、交通量、交通流によって灯器の点灯時間が決められています。
主道路から右折し、従道路に進入する車による渋滞を避けるため時差方式の信号制御を行っている交叉点もあります。
四叉路交叉点
車両用青色灯器の点灯時間は、通行量の多い幹線道路側に多く与えて円滑化を図っています。歩行者用灯器も原則、同様の時間となります。(実際は、車道用灯器よりも短い時間となっています。)
交叉点信号機の信号周期は、予め決められて周期で動作する単独型信号機と、近傍交叉点の信号機と連動して動作する連動型信号機があります。
さらに、連動型信号機には、地域で面的に連動して動作する集中管理型信号機があり交通管制センターからの集中管理制御により動作するものもあります。
変則交叉点
四叉路にさらに道路が交叉している五叉路、交叉する道路がずれている四叉路、高架道路の進入、出口道路と交叉する交叉点などがあります。また、四叉路交叉点なのですが、四叉路交叉点が近い位置で連続しているような形状のものもあります。
これら複雑な交叉点においても、信号表示の切替の基本は、四叉路交叉点と同様なのですが、灯器の点灯表示は複雑なものとなっています。