交通信号機の種類
交通信号機の種類は、交叉点の形状、交通流、交通量等で判断され、その箇所に適したものが設置されています。
大きく分けると、車両用信号機と歩行者用信号機に分けられています。
さらに、車両用信号機は、制御方式、対象となる車両によって分類されている様です。
車両用信号機制御方式による種類
<定周期式>
一般的な交通信号機で、予め決められた時間で、繰り返し表示する信号機です。
<時差式>
同じ道路方向において、信号灯器の表示時間が異なる信号機です。主に右折車両の滞留を防ぐためのものですが、現実には、事故発生が多いので通行するにさらなる注意が必要な方式です。
<押しボタン式>
押しボタンを押すことにより交通信号機の灯器表示を変え、道路を横断させるための信号機です。歩行者用信号機と対になり動作します。
<全感応式>
交叉点進入部の道路に車両感知器を設置し、この反応に応じ交通信号機の灯器表示を変え円滑な交通流を図る信号機です。
<半感応式>
主道路へ進入する道路側に車両感知器、押しボタンを設置し、車両感知器に反応、または、押しボタンが押された時だけ交通信号機の灯器表示を変え主道路へ進入させるための信号機です。
<一灯点滅式>
細街路交差点等で、通常の交通信号機が設置できない場合、主道路か従道路を明確にするため設置された信号機です。出会い頭事故等の防止のため、主道路方向が黄点滅、従道路方向が赤点滅しています。
<歩車分離式>
歩行者と車両を分離して通行させる事により歩行者の安全通行を図った信号機です。車両側灯器には全赤となる時間が設けられ、この時間は歩行者灯器は全青となります。
スクランブル交差点は、機能面からすると歩車分離式の一部と考えられますが、歴史は先行しており後追いで整備されたのが歩車分離式です。
スクランブル交差点には、歩行者が斜め横断できるための設備(斜め横断用の歩行者信号機や路面塗装、交差点角のガードレールや縁石が無いなど)が施されています。
これに対し、歩車分離式の大半は、斜め横断が禁止されています。
この理由としては、物理的に交差点角のガードレールや縁石を撤去すると信号待ちする歩行者の安全が確保出来ないことと、交通量から歩行者が斜め横断する時間を増やすと車両側の円滑な通行が出来ないことなどだそうです。
車両用信号機車両形式による種類
上記以外の種類ですが、対象が異なるだけで制御方式は変わりません。
<自転車用信号機>
自転車は、通常は車両信号機に従わなければなりませんが、信号機に「歩行者・自転車専用」または「自転車専用」の標示板を取り付けて運用されている場合は、この信号機表示に従います。
<路面電車用信号機>
路面電車は、通常は車両信号機に従わなければなりませんが、この信号機が設置されている交叉点では、この灯器表示に従い通行が出来ます。
歩行者用信号機の種類
交叉点で良く見かける歩行者用信号機ですが、車両用信号機と同様に制御方式により分類されています。
動作内容は、上序の車両用信号機と同じですので、省略します。
<定周期式>
<押しボタン式>
<半感応式>
<歩車分離式>などです。